SikTh 渦巻く変拍子と旋律と叫び アルバム3作レビュー
メタル・ラウド系6弦ベーシスト
轟音ファクトリーのSUMI-changです。
今回は大好きなバンドSikTh(シクス)のフルアルバム全3作(2017年現在)をレビュー。ベースの聴きどころも解説していきます。
- The Trees Are Dead & Dried Out Wait for Something Wild (2003年)
- Death of a Dead Day (2006年)
- The Future In Whose Eyes? (2017)
- おわりに
The Trees Are Dead & Dried Out Wait for Something Wild (2003年)
SikThのデビュー作。1曲目"Scent of the Obscene"イントロのスラップベースとテクニカルなドラムで1発ノックアウト間違いなし。当時はまだまだ動画サイトが活発ではなく、CDショップでの試聴がバンド選びの主流でした。お店で試聴して「なんだこれ!?」とぶっ飛んだ人も多かったのでは?
今でこそDjentのパイオニアと言われていますが、当時は「プログレッシブ」「カオティック」「分類不能」と形容されることが多かった。この手のバンドでツインボーカルというのも新鮮でした。
ファーストアルバムの魅力はVo.マイキー・グッドマンの「場違い」ともとれるアバンギャルドなシャウト。ウィスパーボイスやポエトリーリーディングもこなす雑食系ボーカリストとして異彩を放っています。
楽器隊も相当にテクニカル。変拍子や高速のユニゾンはもちろんのこと、独特のコード感をもった曲が多く、SikThにしか創り出せない世界観を早くも構築しています。後に多くのフォロワーバンドを生むことになるが、彼らの音楽性は本当にぶっちぎっている。
バリバリの変拍子に乗せてエモっぽく歌い上げる"Peep Show"、独特なPV世界観が魅力の"How May I Help You?"など、聴き応えのある楽曲が並ぶ中、ピアノインストや民族音楽的な要素も織り交ぜてくる、ごった煮感が非常にクセになる。発売から14年たった今もヘビロテ中の名盤!
ベースの聴きどころ
- 1曲目"Scent of the Obscene"のイントロのスラップ。ここからSikThワールドが始まった。
- 4曲目"Skies of Millennium Night"のクライマックスのタッピング。ギターとのユニゾンプレイはテクニカルなだけでなく、不思議な浮遊感のあるフレーズが耳を離れない。
- 12曲目"(If You Weren't So) Perfect"のイントロに続くハーモニクスを絡めたプレイ。
ちなみに日本版のボーナストラックに同郷イギリスの大先輩アイアンメイデンの"Wrath Child"のカバーが収録されています。SikTh風にぶっ飛んだカバーかと思いきや、意外と原曲に忠実です。
Death of a Dead Day (2006年)
衝撃のデビュー作から3年、待望のセカンドアルバムがこの"Death of a Dead Day"。バンドの方向性はそのままに、さらに重さと勢いを増したような超重量級変態サウンド。変拍子とリフの嵐に飲み込まれます。
前作のエキセントリックな要素は少し影を潜め、サウンドは硬質に・世界観はシリアスに。よりメタルファンに好まれそうなアルバムになっています。
全曲テクニカルギターのオンパレード。ドラムの足技もグルーヴ感があって気持ちいいです。
Sikth - Bland Street Bloom HD 2011
ベースの聴きどころ
- 1曲目"Bland Streat Bloom"のサビ、LowAサウンドの超ヘビーなボトム。
- 4曲目"Summer Rain"のスラップ。ギターもスラップし始めて、驚異のチョッパーユニゾンが展開。
- 12曲目"As The Earth Spins Round"の中盤、美しい旋律のタッピング。
このアルバムリリース後、2008年にSikThは一度解散することになります。
The Future In Whose Eyes? (2017)
2016年の再結成EP"Opacities"を挟んで、2017年にリーリスされた目下最新作。
マイキー・グッドマンと双璧をなしていたVo.ジャスティン・ヒルがバンドを脱退。後任としてジョー・ローサーが加入。ジャスティンが担当していたメロディーとシャウトパートを歌っています。
正直なところ、なんだかちょっと丸くなりました。元ペリフェリーのベーシスト、アダム”ノリー”ゲスグッドがエンジニアを担当しており、切れのいいサウンドであることは間違いないのですが、前2作のような強烈にとがった個性が薄まったように感じます。
新加入のボーカル・ジョーは、メロディーパートこそジャスティンの雰囲気を継いでいますが、ジャスティンの焦燥感のあるシャウトに比べると物足りない。マイキーとジャスティンのボーカルスタイルの対比がバンドの肝だっただけに、重心の低いジョーのボーカルは楽曲に馴染みはするもトゲがない。良くも悪くもマイルドになった印象です。
とは言え、最前線に戻ってきたことは素直に嬉しい。今後のバンドの動向に注目です。
ベースの聴きどころ
- 1曲目"Vivid"のイントロ。ファーストアルバムのイントロを思わせるスラップで幕を開ける。
- 6曲目"Cracks of Light"の後半のタッピング。(ちなみにこの曲にはペリフェリーのボーカル・スペンサーがゲスト参加している。)
- 10曲目"No Wishbones"のイントロ。Djentっぽいゴリゴリのベースライン。
SikTh - Vivid (Lyrics video) (from The Future In Whose Eyes?)
おわりに
多くのフォロワー、そして現在のDjentシーンの基礎を作り上げたSikTh。
どの楽曲・アルバムも恐ろしい完成度を誇りますが、個人的におすすめはやはりファーストアルバム"The Trees Are Dead & Dried Out Wait for Something Wild"。ぶっ飛んだ世界観・音楽性を求める、血の気の多いメタルファンには是非聴いていただきたいです。
ファーストアルバムより、ファニーなPVで人気の"How May I Help You?"でお別れです。
DREAM THEATER ベーシスト的アルバム5選
メタル・ラウド系6弦ベーシスト
轟音ファクトリーのSUMI-chang(すみちゃん)です。
今回は大好きなプログレ・メタルバンドDREAM THEATERのアルバムから、個人的におすすめの作品をレビュー。
ベーシスト目線で、聴きどころも解説していきます。
- はじめに
- アウェイク - Awake(1994年)
- フォーリング・イントゥ・インフィニティー - Falling Into Infinity(1997年)
- メトロポリス・パート2: シーンズ・フロム・ア・メモリー - Metropolis Pt. 2 : Scenes From A Memory(1999年)
- トレイン・オブ・ソート - Train of Thought(2003年)
- ア・ドラマテック・ターン・オブ・イベンツ - A Dramatic Turn of Events(2011年)
- おわりに
はじめに
- 基本的にはどのアルバムも大好き。今回はあえて5枚に絞ってみた。
- 「BEST5」のようなランキングではなくて「5枚選ぶとしたら?」
- ドラマーはポートノイ派。やんちゃなドラム最高。
- リズム隊を意識して聴くことが多い。
- ドミニシも嫌いじゃない。
ファンの方からすると「何であのアルバムがないの?」と思われるチョイスかもしれません。個人的な思い入れとベーシストフィルターを通った5選になります。同じファンでもアルバムや曲の好き嫌いが人それぞれなのもドリームシアターの面白いところ。
アウェイク - Awake(1994年)
名盤と名高い「イメージズ・アンド・ワーズ- Images & Words(1992年)」後の1枚。キーボードはケヴィン・ムーア(このアルバムを最後に脱退)
ダークな雰囲気なのに、どこか明るかったり切なかったり。数あるアルバムの中でも異彩を放っています。曲全体の統一感があって大好きな作品。
このアルバムからベースのジョン・マイアングは本格的に6弦ベースを導入。重低音リフ・ハーモニクス・タッピングと広い音域をフルに使った演奏が聴ける。音数の多いメタルバンドでのベースの生かし方がよく分かる、僕にとって教科書のような1枚。
ベースの聴きどころ
- 2曲目”Caught in a Web”の重低音リフ。ギターとのユニゾンがパワフル。中盤のインストパートでもマイアングの図太いベースラインが堪能できる。
- 9曲目"Lifting Shadows Off a Dream"のハーモニクスを使った美しいイントロ。
- 10曲目"Scarred"のタッピングを使った怪しげなイントロ。
多弦ベースプレイヤーには是非聴いてもらいたいアルバムです。
フォーリング・イントゥ・インフィニティー - Falling Into Infinity(1997年)
メロディアスで「歌モノ」とも言える楽曲が多く、ファンには賛否両論の1枚。
音像がクリアで透明感があり、ベースもよく聞こえる。デレク・シェリニアンの艶っぽいキーボードも作品の雰囲気作りに貢献しています。
ヘヴィー・メロディアス・テクニカルの3要素のバランスが非常によく、通して聴いても疲労感のないアルバムになっています。
ベースの聴きどころ
- 1曲目"New Millennium"の、チャップマンステックを使ったマイアング氏の演奏。
- 4曲目"Hollow Years"の、シンプルながらメロウで色っぽいベースライン。
- 9曲目"Just Let Me Breathe"のメタリックなリフと、後半のインストパート。
メトロポリス・パート2: シーンズ・フロム・ア・メモリー - Metropolis Pt. 2 : Scenes From A Memory(1999年)
壮大なプログレメタル・オペラ。コンセプトアルバムの超大作。物語のジャンルは「タイムスリップ輪廻転生サスペンスヒューマンドラマ」と勝手に命名。
楽器隊のバチバチのインストバトルも聴き応えあるが、ラヴリエのヴォーカルが冴えまくっている。物語の役柄に合わせた歌い分けや・伸びやかなハイトーンなど涙腺にくる曲が多い。デジタル配信が主流になり歌詞カードを手に取る機会が少なくなったが、是非対訳を見ながら聴いてみて欲しい。
ベースの聴きどころ
- 3曲目"Strange Déjà Vu"の0:54 ベースの「ぶーん」
- 7曲目"Through Her Eyes"の、フレットレスベースでのプレイ。
- 8曲目"Home"のイントロから続く、どこか中東っぽいベースリフ。
トレイン・オブ・ソート - Train of Thought(2003年)
ヘビー。随所にメタリカへのリスペクトを感じさせる、とにかくリフで押しまくる1枚。ポートノイのメタルスピリットが全面に出た、こってり系アルバムになっています。
いいアルバムは、ジャケットのアートワークと音像がリンクするというか、パッケージも含めて1つの作品になっていることが多い。このアルバムもジャケット・歌詞カードのアートワークが見事に世界観にマッチしている。
ベースの聴きどころ
- 1曲目"As I Am"の歪んだハーモニクスで幕を開けるイントロ。
- 2曲目"This Dying Soul"の後半、ギター×キーボード高速ユニゾンのバッキング。ドライブ感のあるベースライン。
- 6曲目"Stream of Consciousness"のヘビーなルート弾き。中盤のミドルテンポで歪ませたベースライン。クライマックスでのギター・キーボードとのユニゾン。
ア・ドラマテック・ターン・オブ・イベンツ - A Dramatic Turn of Events(2011年)
突然のポートノイ脱退を受け、世界的なドラマーを集めて行われたオーディション。その勝者マイク・マンジーニ加入後初のアルバム。ドリームシアターファンはこのアルバムを期待と不安の混ざった複雑な気持ちで待っていたに違いない。
2nd"Images & Words"に通じる楽曲のバランス。ラヴリエの伸びやかな歌唱。ハイファイなサウンドプロダクション。新体制のスタートにふさわしい完成度を誇る1枚です。
人気の楽曲"Breaking All Illusions"は既にライブの定番曲になりました。
ベースの聴きどころ
- 1曲目"On The Backs Of Angels"のイントロ、ギターとのユニゾン。3:28~ドラムの高速ライド&ツーバスに絡みつくベースライン。
- 3曲目"Lost Not Forgotten"のイントロ、バスドラにぴったりついていくベース。
- 8曲目"Breaking All Illusions"ラヴリエの歌い出しのバッキング。気持ちのいい変拍子。
おわりに
冒頭で「ドミニシ嫌いじゃない」と書いておきながら、彼の在籍していたファーストアルバムは選びませんでしたね。全世界のドミニシファンの皆さんごめんなさい。
※大好きなDream Theater、ただいま来日中です。(2017.9.10)
僕もグランキューブ大阪で行われるライブに参戦予定!後日ライブレポート書きます。
▼2017来日ライブレポートはこちら!
▼こんな記事も書いてます。
▼Pull Me Underのベース弾いてみました。
音響外傷とライブ耳栓とメニエール病 恐怖の体験談
メタル・ラウド系6弦ベーシスト
轟音ファクトリーのSUMI-chang(すみちゃん)です。
今回は、音響外傷になった後、メニエール病になるという地獄のコンボを食らった話。
そして、音楽を愛する皆さん耳を大切にしましょう!という話。
恐怖!音響外傷
音響外傷とは
音響外傷(おんきょうがいしょう、または音響性外傷〈おんきょうせいがいしょう〉、Noise-induced hearing loss、Acoustic trauma)とは、強力な音波によって内耳の蝸牛が障害を受け難聴などが生じる聴覚機構の損傷を受けることである。原因となって起こった音の聴取の可否に関する閾値の上昇(聴力の低下)が、たとえ一部の周波数であっても、正常聴力と比べて21dB以上上昇したまま回復しない状態のことを言う。音響外傷は、強い音が原因なので、そのような音を避けることが肝要となる。
要するに、大きな音を聴いたことによるダメージで特定の周波数が聞こえにくくなったり、聴力が全体的に落ちたりする症状のことを「音響外傷」と言います。
ライブで耳を痛めた!という体験談は検索すると結構多くヒットします。
「ライブ耳」というワードも認知されるようになってきたようです。
メタルのライブで耳をやられる
音響外傷になったきっかけは「メタルのライブ」でした。
小さめの箱のライブで、大音量のバンド演奏をメインスピーカーの前で聴いたのがまずかった。
異変に気付いたのはライブの次の朝。
「楽しかったー」とホクホクで帰ってきた、あの頃の笑顔が懐かしい…。
あれ?左耳がこもって聞こえる…
朝起きて、昨日の復習とばかりにイヤホンで音楽を聴いたときに気付きました。
「左耳のからシンバルの音が聞こえない…?」
イヤホンの故障かと思い、左右を入れ替えて聴いてみるも、やっぱり左が聞こえにくい。
このあたりから不穏な空気が漂い始めます。
耳鼻科へ直行
心配になって病院へ直行。
耳へのダメージは一度症状が固定化するとなかなか元に戻らないらしい。怖い。
おかしいと思ってすぐに病院へ行ったことは大正解でした。
検査の結果、左耳の高音域の聴力がガクッと落ちていることが判明。
耳鼻科の先生から「音響外傷」の言葉を聞き
最悪、元に戻らないかもしれないと脅され
しばらくステロイドを服用することに。
もう今までのように音楽を楽しめないかもしれない…。
絶望的な気持ちで帰宅したのでした。
止まない耳鳴り
ステロイドを服用し始めてから2週間ほどで、耳の詰まりは少しずつ改善されました。
いやぁほんとよかった。何事も早期発見が大事です。
しかし「キーン」という耳鳴りが止みません。
普段生活してる分には気になりませんが「さあ寝るか」と布団に入ったときにヤツはやってきます。
静かな夜を返してほしい…。
通院の末、回復
症状が出てから早めに病院に行ったかいあって、1ヶ月ほどで耳鳴りもそこまで気にならなくなりました。(慣れてしまったのもあるかも)
耳鼻科の先生からは、聴力回復のために
- 睡眠をしっかりとること
- 適度な運動をすること
- 大きな音を聞かないこと
と言われました。
あのぅ…僕、ラウド系バンドのベーシストなんですが先生…。
バンドマンに耳栓を!
困った。
このままではスタジオでバンド練習ができない。
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EAR PEACEレビュー
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使用感
音質を変えず、音量だけをしぼった感じ。
従来の耳栓に比べると明らかに聞こえる音の質が違います。特に高音域は、百均などの耳栓に比べるとよく聞こえます。
付け心地も違和感なし。これでバンド練習も大丈夫だ!
バンドで使ってみて
練習後の耳の疲労感がかなり軽減されました。
「ギターの高音がもっと抜けて欲しいなぁ」と感じることはありましたが、いつもガンガン聞いているその高音域こそ危険。
自分のベースの音もしっかりモニタリングできます。これは使える!
めでたしめでたし…のはずが
これでバンド練習やライブに行ってもオーケー!あとは少しずつ音響外傷が治癒するのを待つだけ…のはずでした。
しかし、ある日を境に「キーン」という耳鳴りが再発。メニエール病との戦いになります。
メニエール病になった
音響外傷になってから数年後、忘れていた耳鳴りが再発。
今度はめまいもする。やばい。
急いで耳鼻科に行きました。
メニエール病とは
メニエール病の特徴として、内耳からくる回転性のめまいや吐き気が起こります。これが発作として繰り返す病気なのです。直接の原因は、内耳が内リンパ水腫を起こし、内圧があがるからです。しかし、なぜ内リンパ水腫を起こすのかというと、その根本的な原因は分かっていません。
アレルギーや血流不全、ウィルス、免疫の低下、ストレスなど、様々なケースが言われていますが、ハッキリとしたことは分からないのです。ストレスの観点からすると、内耳が元々弱いところにストレスが加わり、メニエール病が発症するのではないかと考えられています。
【メニエール病ガイド】 - どんな病気か、症状・治療法がわかる!
耳鳴りとめまいが辛い…。
おかしいと思ってから起きた症状としては
- 毎日寝起きの耳鳴りがひどい。
- 音響外傷のときと同じような耳の詰まりを感じる。
- 夕方になると、疲れから「めまい」がよく起きる。
原因はよく分かっていないようですが、ストレスによって内耳に水ぶくれができているらしい。そういえば最近めちゃくちゃ忙しかったし睡眠不足だった。
治療法
メニエールに効く薬を処方してもらいました。
その名も「イソバイド」
「飲みにくいかもしれませんが…」と耳鼻科の先生に言われたとおり
検索をかけると、グーグル先生も「イソバイド まずい」って言ってる。
イソバイドの飲み方指南サイトまであり、みなさん苦労されている様子。
でもまずいとか言ってる場合じゃない!
びびりながら飲んでみる。
イソバイドシロップの味は?
まずい。
でも想像していたほどの飲みにくさはありません。
無色透明のシロップを直接流し込むのですが
甘み→酸味→辛み→苦み
と味覚のフルコースを味わえます。
最初は甘酸っぱく、のどごしは辛い。後味は苦い。
栄養ドリンクのまずいところを凝縮したような感じです。
飲みやすくする工夫は、とにかく冷やすこと。
冷蔵庫のチルドで冷やすと、飲みにくさはかなり軽減されます。
これを毎食後飲むのか…ちょっと辛い。
その後の経過
1ヶ月ほど服用を続けた結果、
寝起きの耳鳴りや夕方のめまいが日ごとに軽減され、日常生活に支障が出なくなりました。
症状としては軽い方だったみたいです。ひどい人は、立っていられなくなるくらいの「大回転」めまいが起きるらしい。怖い。
耳鼻科の先生によると、完治したわけではないので、これからもメニエール病と付き合っていく必要があるようです。
音響外傷のときと同じように
- 睡眠をしっかりとること
- 適度に運動すること
が大切。
結局は、ストレスをためない健康的な生活が何よりの薬だと分かりました。
音楽を愛する人にこれだけは言いたい
音楽が奪われる恐怖。
聴力は、衰えると回復が難しいと言われています。気付いたときにはもう遅かった…とならないように、普段から耳を大切にしましょう。
大好きな音楽と長く付き合っていくために大切なこと
- ライブ耳栓で音響外傷から身を守る
- 普段からストレスのない健康的な生活を送る
みなさんの生活に、これからも音楽が共にありますように。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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エフェクター固定方法まとめ おすすめはウレタンスポンジ作戦!
メタル・ラウド系6弦ベーシスト
轟音ファクトリーのSUMI-chang(すみちゃん)です。
今回はエフェクターの固定方法についての話です。
どうやって固定しよう?
悩みました。
普段家で練習するときはいいんですが、エフェクターケースに入れて持ち歩くとなると中でぐちゃぐちゃになるので固定する必要が出てきます。
別に気にしないよ!という方もおられるでしょうが、僕のような真面目系ベーシストは「キチッ」と並んでいて欲しいと思うものです。
というわけで、いろんな固定方法を検索検索!した結果と、僕のおすすめ固定方法を紹介します。
選んだ基準は
・エフェクターの入れ替えが容易
・ケースの中でエフェクターの位置がずれない
・安価(これ重要!)
結論から言いますと、僕は「スポンジ固定」に行き着きました。
マジックテープ(ベルクロ)で固定
おそらく最もポピュラーで安価なのが
マジックテープ(ベルクロ)で固定する方法。
エフェクターの裏にマジックテープ(ちくちくしてる方)をぺたっと貼って、エフェクターボードにそのまま貼り付けます。
ほとんどのボードはマジックテープが張り付くようフェルトの加工をしてあるので、手軽にできて、エフェクターの並び替えも楽ちんです。
ただし、「エフェクターを汚したくない」という方にはおすすめできません。
どうしてもマジックテープの後がエフェクターに残ってしまいます。
マジックテープとエフェクターの間に「はがせる両面テープ」をかませるという方法があるらしいですが、やっぱり大切なエフェクターにテープを貼るのは抵抗があるのでやめました。
○安価・手軽
○エフェクターの並び替えが簡単
×テープ跡が残る
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結束バンド(タイラップ)で固定
百均やホームセンターなどに売っているメッシュパネルに、結束バンドで巻き付けて固定する方法です。
かなり頑丈に固定できます。
ただし入れ替えがめんどくさそうなのと、見た目がイマイチなためボツにしました。
○頑丈に固定できる
×エフェクターの入れ替えがめんどくさそう
×見た目がイマイチ
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ペダルトレインで固定
エフェクターを固定する専用商品「ペダルボード」
お金に余裕があるよ!という人はいいかもしれません。
抜群に見た目がいい!
僕は安く済ませたいので諦めました。
○見た目がいい
○耐久性もありそう
×高価
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スポンジで固定(おすすめ)
僕に一番合っていたのはスポンジ固定でした。
必要な物
・エフェクターケース(安価な物でもOK)
・ウレタンの緩衝材(ケースのサイズに合う物を)
方法はシンプル。
エフェクタケースの蓋(深さのある方)の裏に
ウレタンの緩衝材をしくだけ!
ケースの内寸よりも少し大きめにカットするときれいに収まります。
これだけでエフェクターがずれることもなく、
ケースを持ち運んでも中でぐちゃぐちゃになることがなくなりました。
エフェクターの高さにもよりますが、
「ちょっときついかな?」というくらいがちょうど良さそうです。
僕の場合、ケースの裏蓋の高さ(内寸)が 約6.5cmに対して、ウレタンの高さが約5cm。
ほぼスポンジで埋まっている感じですが、ケースを閉めたときに抵抗があるだけで、問題なく閉まります。
○安価
○エフェクターを汚さない
○エフェクターの入れ替えが容易
おわりに
エフェクターの固定方法、奥が深いです。
今回紹介した以外にも、エフェクター用のソフトケースを使っておられる方や「すのこ」にビス留めする方法もあります。
エフェクターボードって、使う人の性格が表れて面白いですね。
ずっとアンプ直だったベーシストが真面目系エフェクターボードを組んだ
メタル・ラウド系6弦ベーシスト
轟音ファクトリーのSUMI-chang(すみちゃん)です。
今回は、エフェクターボードを組んだ話です。
エフェクターボードが欲しい
ライブの時、足元でLEDが光ってるのカッコいいじゃないですか。
ブログで「このエフェクターがうんぬん…」って書きたいじゃないですか。
そんな理由で、一から真面目にエフェクターボードを組んでみました。
メタル6弦ベース的解説
真面目系エフェクターボード
テーマは「オールラウンド」
ベースに求められる様々な局面に対応できるよう、何かに特化したボードではなく、何でもできるボードを目指しました。
メタル・ラウド系のベースはゴリゴリの歪み&ピック弾きのイメージがありますが、僕は基本指弾きで、ピックは全く使いません。
メタル・ラウド系ほど基本に忠実な音作りが大切。真面目!
今までずっとアンプ直にこだわっていた僕が、色々リサーチしながらボードを組んでいった挙句、真面目系エフェクターボードが完成しました。
①KORG PITCH BLACK CUSTOM
②ALBIT GC-3
③ペダルワウ ROCKTRON MOAN BLACK CAT
④プリアンプ SANSAMP PROGRAMMABLE
⑤コーラス EDEN I-90
⑥パワーサプライ MAXON PD01
おわりに
FEELFLIPの7弦ベーシスト イッケさんからエフェクターを頂いた話
メタル・ラウド系6弦ベーシスト
轟音ファクトリーのSUMI-chang(すみちゃん)です。
FEELFLIP(ヒールフリップ)というバンドをご存じですか?
FEELFLIPとは?
公式サイトより
5ピースSkhaotic(SKA+chaotic)PUNKバンド。
FEELFLIPと書いて“ヒールフリップ”と読む。
従来のSKAPUNKのスタイルにこだわらずSKAをより超越したSkhaotic(SKA+chaoticの造語)を掲げ、
重く歪んだギター、7弦ベースにテナー、バリトンサックスなどからなるテクニカルな楽曲は唯一無二の存在である。
7弦ベース…ベースの可能性は無限大です。
そんなFEELFLIPの7弦ベーシストの「イッケ」さんから、エフェクターを頂きました。
エフェクターをもらった!
2016年4月に「ベースチャレンジ」と称して行われた、FEELFLIPの曲コピー大会で「一番惜しかった人」として、私SUMI-changが選ばれたからです。
▼演奏動画はこちら。
(SUMI-chang演奏→ikke氏の答え合せとなっています)
お題として出された曲"Laugh away"は、低音のリフ・スラップ・タッピングなど多くのテクニックを駆使した難曲。
▼課題曲だったのはこの曲
「完コピできたらビンテージのスティングレイをあげますよ!」との事だったので、
完全にやる気に火がつきまして、ガチンコでコピーをした訳です。
しかし細かいフレーズやタッピングの部分など及ばない部分も多く、残念ながら完コピには至りませんでした。
でもそこは優しいイッケさん(直接の面識なし)
「がんばってこぴーしたね」と、サンズサンプをプレゼントしてくださいました。
おまけに課題曲の譜面までつけていただいて、感激です。
FEELFLIPは7弦ベースの他に、ギターボーカル、テナーとバリトンのサックス、ドラムという変則的な編成で
スカ+カオティック=スカオティック
という新ジャンルで活動されています。
うちの轟音ファクトリーは
デス+ポップ=デスポップ
で活動させていただいてます。
手前味噌で申し訳ありませんが、よろしくお願いします。
▼我らがデスポップはこんな感じ
最近は新譜のアルバムをまるまるライブレコーディングしてしまうという挑戦的なバンドFEELFLIP 。
そんなバンドで7弦ベースをかき鳴らしているikkeさん。
勝手に親近感と尊敬の念を抱いております。
いただいたエフェクター、メインでガンガン使ってます。ikkeさんありがとう。
6弦ベース買ってから後悔しないために デメリットまとめ
メタル・ラウド系6弦ベーシスト
轟音ファクトリーのSUMI-chang(すみちゃん)です。
前回褒めまくった6弦ベースXOTIC XB-2。
直感を信じて衝動買いをしてよかった!と書きましたが、辛いこともあります。
ベースそのものに大きな不満があるわけではないんですが、当然6弦ベースにしたことによる「不便さ」も生まれてくるわけで…
今回は6弦ベースを初めて使用して分かったデメリットを紹介します。
6弦ベース欲しいけど悩んでいる、と言う方の参考になればと思います。
デメリット 一覧
1.重くて肩がこる
重いです。2時間スタジオに入った後は結構な疲労感を感じます。
ストラップの種類や長さなどである程度緩和できますが、これは覚悟しておいた方がいいと思います。
アイバニーズなどの、比較的軽量で弾きやすい多弦ベースのメーカーを選ぶのも大切かもしれません。(激しいライブをする方は特に)
2.ネックの反りとの戦いになる
これは個体差、個人のプレイスタイルにもよりますが、僕はかなり悩みました。
ピッキングの「バチッ」っていう音が出る、弦高低めが好みなんですが
そうなってくると、弾きやすさがネックのコンディションに左右されやすくなります。
ただでさえネックの反りやすいベース。ましてや弦の数が6本に増えることで、ネックをストレートにキープするのはめちゃくちゃ気を遣います。
楽器の状態に神経質な方は、毎日ネックの反りを確認して…微調整して…と、ベースの機嫌を伺う時間が多くなる可能性ありです。
3.ミュートが辛い
鳴らさない弦をミュートしておくのが辛いです。
低い音域と高い音域に一本ずつ弦が増えるので、
5弦→6弦の買い替えならまだマシですが、
4弦→6弦はしばらく慣れるまで時間がかかるでしょう。
スラップを多用する方は
モノによっては弦間が狭すぎて指が入り込まなかったりと、
物理的に演奏できないベースもありそうです。
4弦ベースのE弦開放を思いっきりサムすると
「やっぱベースは4弦かな~」と思ったりします。
その辺はベースの使い分けが必要になります。
6弦だからといって「なんでもできる」わけではありません。
4.弦が高価&普通の店で買えない
ほんと弦が高い。
いつもと違うメーカーの弦にしようと思うと、
自分のベースに合うか・音や弾きごこちが好みかどうかわからない上に、一回張ったらしばらくは張り替えないし高価なので
新しい弦への交換は毎回ギャンブルです。
気にしぃの僕は、ひたすら検索&検索で調べた末にやっと買える、といった具合です。
そして店頭在庫が少ない。チェーン展開している大手の楽器屋に6弦ベースの弦が豊富にある店はなかなかありません。某サウンドハウスさんに年中お世話になることになります。
5.この人ベース上手そう、という目で見られる
これは僕の自意識過剰かもしれません(笑)
かつては6弦ベースプレイヤーを「見る」だけの立場だったので
「ジャズ・フュージョン系の人かな」
「コード弾きとかタッピングとかバリバリだろうな」
「ベースソロとか飛び出すんかな」
などと、いろいろ想像が膨らんでしまう気持ちはわかります。
実際は、使う人のプレイスタイルとかバンドの音楽性ありきなので、
6弦ベーシストが全員そうかという訳ではないんですね。(少なくとも僕はそうです。)
ライブで弾いても、一番高いC弦を一度も使わなかったこともあります。
せっかく6弦なんだからいろいろチャレンジしよう!
という気持ちが湧いてくるのはとてもいいことなので、
一概にデメリットとも言い切れませんが
いろんな意味で「注目を浴びてしまう」ことが増えるでしょう。
いかがでしたか?
6弦ベースのデメリットについて書きました。
購入を検討されている方の参考になれば幸いです。
ネックの悩みについては別記事で書きます。