ずっとアンプ直だったベーシストが真面目系エフェクターボードを組んだ
メタル・ラウド系6弦ベーシスト
轟音ファクトリーのSUMI-chang(すみちゃん)です。
今回は、エフェクターボードを組んだ話です。
エフェクターボードが欲しい
ライブの時、足元でLEDが光ってるのカッコいいじゃないですか。
ブログで「このエフェクターがうんぬん…」って書きたいじゃないですか。
そんな理由で、一から真面目にエフェクターボードを組んでみました。
メタル6弦ベース的解説
真面目系エフェクターボード
テーマは「オールラウンド」
ベースに求められる様々な局面に対応できるよう、何かに特化したボードではなく、何でもできるボードを目指しました。
メタル・ラウド系のベースはゴリゴリの歪み&ピック弾きのイメージがありますが、僕は基本指弾きで、ピックは全く使いません。
メタル・ラウド系ほど基本に忠実な音作りが大切。真面目!
今までずっとアンプ直にこだわっていた僕が、色々リサーチしながらボードを組んでいった挙句、真面目系エフェクターボードが完成しました。
全体的に黒っぽくて真面目そうだ!
①チューナー KORG PITCH BLACK CUSTOM
↓
②コンプレッサー ALBIT GC-3
↓
③ペダルワウ ROCKTRON MOAN BLACK CAT
↓
④プリアンプ SANSAMP PROGRAMMABLE
↓
⑤コーラス EDEN I-90
(⑥パワーサプライ MAXON PD01)
繋いだ順番も教科書的!真面目!
配線もきれいにできた!真面目!
①KORG PITCH BLACK CUSTOM
KORGのチューナー。反応速度がよいらしいという評判と、立体的なLEDのかっこよさに惹かれて購入。
評判通り使いやすい。動きもかっこいい(笑)
5弦ベース、6弦ベースユーザーは「B弦の反応速度」ってチューナーを選ぶ上で大事だと思うんですが、こいつは瞬時に反応してくれます。
「ストロボモード」といって、通常のモードの10倍の精度でチューニングしてくれるモードも付いています。
精度が高すぎて逆になかなかチューニングがぴったり合わないので、オクターブチューニングなどの調整の時のみ使用しています。
②ALBIT GC-3
ベーシストのエフェクターといえば、1番に思い浮かぶのがコンプレッサーじゃないでしょうか。
スラップしたときの音量差、6弦ベースの各弦の音量差を微調整するためにコンプをかけてます。6弦ベースの場合、どうしてもLowBが太く、HiCが細くなりがちです。
数あるコンプの中から選んだのは、国産エフェクターブランドALBIT(アルビット)製。
他に試奏して比較したのは、EBSのマルチコンプ、BOSSのマルチバンドコンプ、MXRのベースコンプレッサーとダイナコンプ、アギュラーのTLCコンプレッサーなどがありましたが
「人とかぶるのがなんか嫌」という小学生的発想からALBITのコンプになりました。
アクティブベースでも、普通に使うなら歪みません。
ベース本体で低音をブーストし過ぎると、B弦の開放を思いっきり弾いたときに歪んでしまいますが…そこまで無茶しないので今のところ問題なし。
自然な効きと分かりやすい操作性(コンプ量とボリュームのみ!)が気に入っています。
真ん中のFLAT,GUITAR,BASSのモードは、大人しくベースならBASSで使うのが吉。
③ペダルワウ ROCKTRON MOAN BLACK CAT
真面目系エフェクターボードの中では唯一の飛び道具、ロックトロンのペダルワウ。
ギターで使うのが一般的だと思いますが、"BASS"モードが付いているので、ベースでの使用もバッチリです。
6弦ベースの広い音域にも対応して、どのポジョンでも綺麗にワウワウしてくれます。
MOANエフェクトという歪みの回路が入っているため、ワウと同時に歪みが連動してONにできる仕組み。
MOANエフェクトをONにすると、ディストーションっぽい激しい音も出せるのが面白いです。
④プリアンプ SANSAMP PROGRAMMABLE
FEELFLIPの7弦ベーシスト、イッケさんから頂いたサンズサンプ。
3種類まで設定を保存して切り替えられるので便利です。通常の指弾き・ソロ用の歪み・スラップと使い分けています。
有名なプリアンプなので、そこら中のサイトで散々レビューされてますし、動画も多く上がっていますが、実はサンズアンプはこれが初体験。
あーこれがサンズの音かー。という感じです。
確かにドンシャリだし、クセのある音といえばそうなんですが、
BLENDを10時くらいで使っているので、元のベースの音にアタックと低音の太さを足した感じで気持ちよく弾けます。
ドライブをぐっとあげると、ファズっぽい歪み方をします。
人気のdarkglass B7Kのようなモダンな歪みとも違いますし、MXRのプリアンプの歪みのようなきめの細かいディストーションっぽさはありませんが、この辺りは好みでしょう。
メタル・ラウド系に合うのは言わずもがな。
⑤コーラス EDEN I-90
エデンのベースコーラス。
空間系が欲しくて「ベースならやっぱりコーラスか!」
ということで購入。
素直な「これぞコーラス」という感じの音です。
B弦、HiC弦の音にもしっかりかかってくれます。
惜しいのはマスターボリュームがないこと。
エフェクトON,OFF時の音量差がほとんどないことが売りらしく、
確かにそれは素晴らしいのですが
ちょっとブーストしたい、とか、もう少し抜けてほしい、
という時にはやっぱりボリュームは欲しいです。
音の方は、
LOW CUT(低音域に対するエフェクトのかかり具合)と
MIX(原音との混ざり具合)で、狙った音を作りやすいです。
ベースソロにかけたり、コードやアルペジオに色気を出したい時に使います。
メタル・ラウド系だからといって押しの一辺倒ではなく、少し箸休めも必要ですよ。
たぶん。
⑥パワーサプライ MAXON PD01
ボードを組むに当たって、悩みのタネが電源確保。
ひとつひとつアダプターで引いてくるのも面倒くさいし、
電池駆動はもっと面倒くさい(電池の方がノイズに強いという利点もありますが)
で、これも初めて買いました。パワーサプライ。
散々悩んだ挙句、お値段も手頃で安心の国産ブランド「マクソン」のパワーサプライをゲット。
これにて、真面目系エフェクターボード完成です。
おわりに
今回はエフェクターに焦点を当てて解説しました。
今からボードを組むよ!とか新しいエフェクターの導入を考えている!という方の参考になれば幸いです。
次回は、このエフェクターたちをどうやってボードに固定したか(これがまた奥が深い)について書いてみます。