重六低音 おもろくべーす

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音楽生活をもっと"おもろく"!ラウド系6弦ベーシストSUMI-chang(すみちゃん)が、誠実にヘビーメタリックに綴ります。

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CRYPTOPSY ヴォーカリスト別おすすめアルバム ~デスヴォイスにもいろいろあるんDEATH~

メタル・ラウド系6弦ベーシスト

轟音ファクトリーのSUMI-chang(すみちゃん)です。

今回は大御所デスメタルバンド"Cryptopsy"(クリプトプシー)のアルバムレビュー。歴代4人のヴォーカルスタイルに注目しながら、おすすめアルバム・曲を紹介します。

 

はじめに

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クリプトプシー(Cryptopsy)は、カナダ出身のテクニカルデスメタル・バンド。
メンバー全員が高度な演奏技術を有するデスメタル・バンドとして知られ、特にドラマーのフロ・モーニエは「メタル界最速」とも言われる超絶技巧で有名。現在までに7枚のフルアルバムと1枚のライブアルバムを発表しており、総売り上げは30万枚を超す。過去に『LOUD PARK』を含めた数度の来日公演がある。

クリプトプシー - Wikipedia

デスメタル史を語る上で外せないバンド。ニッチなジャンルとは言え、世界的なCDセールス・ツアー実績から見ても「大御所」と呼ぶにふさわしいでしょう。メタルをかじった方なら、ドラマーが何やらすごいらしいことくらいは耳にしたことあるのではないでしょうか。

洋楽バンドあるあるですが、クリプトプシーも頻繁なメンバーチェンジのあったバンドです。2017年現在も活動を続けていますが、オリジナルメンバーがドラムのフロ・モーニエただ1人。(正確に言うと彼も本当のオリジナルメンバーではない。)

ヴォーカルもコロコロ変わっているため、初めて聴く方には「結局どのアルバムがいいわけ?」となってしまうので、今回はヴォーカリスト別にアルバムレビューしてみたいと思います。※楽器隊も激しいメンバーチェンジがあります。興味のある方は各自お調べ下さい!

 

No.1 ロード・ワーム (1988-1997, 2003-2007)

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クリプトプシーといえばこの人、歌詞聴き取れない選手権ファイナリスト「ロード・ワーム」です。今やもうデスメタル界のアイコンのような存在。まずは彼がヴォーカルを務めた作品から聴いてみましょう。いきなりハードル高いですが、ロード・ワームの声に慣れたら大体のデスメタルバンドのヴォーカルを心地よく聴けるようになりますので、通過儀礼のようなモノだと考えてください。

 

おすすめアルバム

  • 1994年 Blasphemy Made Flesh
  • 1996年 None So Vile ★
  • 2005年 Once Was Not

None So Vile

None So Vile

セカンドアルバム。1996年リリース。名盤。

ロード・ワームの特徴は、聴き取れないほどのガテラルヴォイス。最初に聴いたときは「これヴォーカル?」という感じでしたが、聴き込むほどにクセになる。ガチガチ・バキバキの楽器隊に押しつぶされそうになりながらも、決してその存在感を失わないゲロゲロ下水道ヴォイスは唯一無二。このアルバムリリース後は一度バンドを離れることになりますが、2005年に復活作"Once Was Not"をリリース。ファンからの信仰も厚い、伝説的ヴォーカリストです。

ワンス・ワズ・ノット

ワンス・ワズ・ノット

 

 

おすすめ曲

▼Crown of Horns

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アルバム1曲目を飾る激烈ナンバー。これを聴いていただければ、ロード・ワーム氏のヴォーカルスタイルはよく理解していただけるかと。

▼Phobophile

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今なおライブでも定番曲。ピアノのイントロから急転直下のデスメタルワールドへ。複雑な曲展開の多いバンドですが、この曲はメインリフがしっかりしており様式美すら感じます。相変わらずヴォーカルは「ヴォイブギギョギャ!!」ですけど。

ライブパフォーマンス自体はそこまで派手ではないんですが、生きたミミズを食らうというオジー・オズボーン顔負けのエキセントリックなステージをやっていました。

超閲覧注意です。僕も途中で見るのやめました。

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▼元ネタは再結成後のこの曲のPV

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実は2007年に来日した際「生ロード・ワーム」を見たことがあるのですが、そのときはミミズ型のグミで代用してました。正直ほっとしたよ。

 

No.2 マイク・ディソルボ (1997-2001)

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2代目ヴォーカル。前任のロード・ワームと比べるとかなり歌詞も聴き取りやすく、オーソドックスなグロウルヴォイスの持ち主。ロードが楽器隊といい意味でズレ・モタリがあったのに対して、マイクのヴォーカルはがっちり演奏とかみ合ったパーカッシブなスタイル。バンド全体に力強さをもたらしました。4人のヴォーカルの中では一番取っつきやすいです。彼が在籍時にリリースされたアルバムは2枚ですが、どちらも全力でおすすめです。

 

おすすめアルバム

  • 1998年 Whisper Supremacy ★
  • 2000年 ...And Then You'll Beg ★

Whisper Supremacy

Whisper Supremacy

サードアルバム。ロードからマイクにメンバーチェンジ後の1枚目です。

前作にあったような湿っぽさ・不気味さはありません。からっと乾いた切れ味のいいモダンなデスメタルをやっています。ジャズにルーツがあるというDr.フロのプレイもさることながら、Gt.ジョン・レヴァサーの独特なメロディー・ギターソロが光ります。

マイクは終始ゴリ押しのスタイル。カチッとはまったグロウルが心地よい。

 

おすすめ曲

Cold Hate, Warm Blood

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ジャズ→デスメタルの豹変っぷり。もうこの曲を聴いておけば問題ありません。

▼ちなみにロード・ワーム氏が歌うとこうなる。ギョヴォギェッ!

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...And Then You'll Beg

And Then You'll Beg

続く4thアルバム。楽器隊がもはや理解不能な域に。個人的には一番好きなアルバム。ベースがブリブリいっているからね!!相変わらず押せ押せなマイクさんのヴォーカルもストレートでかっこいいです。

 

おすすめ曲

We Bleed

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終盤5:17~のギターソロがたまらない。デスメタル史上最高のソロだと思っています。

 

No.3 マーティン・ラクロワ (2001-2003)

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どれだけ探しても↑の小さな画像しか見つからなかった3代目ヴォーカル、マーティン。それもそのはず、彼の在籍時にスタジオアルバムはリリースされておらず、一時的なサポートといった立場でした。

しかしなぜか彼の在籍時にライブアルバムをリリース。ロードとマイクの中間くらいのヴォーカルスタイルで、2人が在籍していた時代の曲を歌いこなしています。録音状態もまずまずなので、ベストアルバム的に聴くのもいいでしょう。 

ナン・ソー・ライヴ

ナン・ソー・ライヴ

 

▼ライブでの立ち振る舞いはなかなかかっこいい。

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No.4 マット・マギャキー (2007-2017現在)

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2017年現在のヴォーカリスト。歪みの深い、現代的なガテラルヴォイスを得意としています。ライブパフォーマンスも積極的で、長髪を生かしたローリングヘッドバンギングは見物です。

実は彼が問題児でして、加入した当初は「メロディーも歌える」という売りでバンドに新しい風をもたらしました。それがまずかった。

 

  • 2008年 The Unspoken King ※問題作
  • 2012年 Cryptopsy ★

 

▼問題作がこちら

ジ・アンスポークン・キング

ジ・アンスポークン・キング

 

今までゴリッゴリのデスメタルで突き進んできたクリプトプシーがまさかのメロディー。当然ファンからはコテンパンに叩かれ、新加入のマットのメンタルも雑巾のように絞り上げられました。後に彼は当時のバッシングが辛かったことも語っています。正直クリプトプシーじゃなかったら、もう少し評価されていただろうに。

リーダーのフロいわく「フィーリングを大切にしたかった」らしく、なんとマギー・デュランドなるキーボーディストも加入しましたが、なんやかんやなかったこになっています。 賛否両論問題作です。

▼この曲はまあかっこいい。

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▼この曲は…歌っちゃってるよ。

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そして、ボロクソに批判を受けたマット少年が「もう二度と歌わない」とばかりにメロディーを封印してリリースされたのが、セルフタイトルアルバム"Cryptopsy"です。

 

おすすめアルバム

Cryptopsy

Cryptopsy

前作の不評を吹き飛ばす、ゲロゲロヴォエーなデスヴォイス全快の超攻撃的アルバム。音作りやヴォーカルスタイルが今っぽいのは否めないが、初めて聴いたときに「ああよかったね。やっぱりこれだよね。」と妙に安心したのを覚えています。

 

おすすめ曲

Two-Pound Torch

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Red-Skinned Scapegoat

4:35~のジャジーな展開がアクセント。

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この後しばらくアルバムはリリースされていませんので、今後に期待したいところです。

おわりに

一言に「デスヴォイス」といっても、ヴォーカルスタイルは様々です。興味のない方からすればどれも不快なだけかもしれませんが、慣れると非常に心地いいものです。是非クリプトプシーも、お気に入りのヴォーカリストの作品から聴いてみてください。

 

heavy6bass.hateblo.jp

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